レアストーンズ
世界の宝石のお話
南アフリカ
★南アフリカの宝石★
アフリカ大陸最南端に位置し面積が約122万K㎡(日本の3倍強)の国が南アフリカ共和国です。
10数年前までアパルトヘイトという有色人種に対する差別政策を行っていた為国際社会で孤立していた事は有名です。
しかし南アフリカは石油を除くあらゆる種類の鉱物資源を有すると言われているくらい資源に恵まれた国なのです。

単に殆どの種類のものが採れるということだけではなく量も非常に豊富で、特に金やプラチナ、バナジウム、クロム等重要な金属鉱石は世界一の埋蔵量を誇っています。
又、宝石用鉱物の分野ではダイヤモンドは世界第2位の埋蔵量が有り、カラーレスダイヤモンドの品質は世界最高です。但し、産出する宝石の種類となると数えるほどしか有りません。
という訳で南アフリカの宝石となるとどうしてもダイヤモンドを切り離すことができないのです。
しかし、ダイヤに関しては他の色石とは違い専門書も桁違いに多く有りますし一般的な宝石や鉱物の書籍にも必ず採り上げられています。

又、カットされたカラーレスダイヤは品質が同等ならこれも他の色石とは違い世界のどこで採れたものでも肉眼で見ただけでは全て同じに見えますので、南アフリカ産のダイヤの御話としてはその歴史とエピソードくらいになってしまいます。
この国で最初にダイヤが発見されたのは西暦1866年ですから歴史はそれほど古くありません。
しかし、それから5年後の1871年にそれまでとは全く事情が違う発見が偶然にあったのです。
ダイヤは2,000年以上前から既に宝石として利用されてきたのですが、その採掘は専ら標砂鉱床からでした。

しかしこの時発見されたダイヤはキンバーライトという母岩の中からでこれは画期的な出来事だったのです。この発見の後からダイヤの採掘や探索の方法は一変することになった訳です。
それから34年経った1905年にかの有名な今のところ世界最大のダイヤモンド原石カリナン(3,106カラット)が見つかるのです。
この原石は面白いことに採掘されたキンバーライトから出てきたのではなく、露天掘りされた鉱山の縁でたまたま偶然に見つかったものなのです。
不思議なことにダイヤに限らずこの様に世界的な大きさや品質を持つ有名な宝石は採掘しようとして採れたのではなく運命的に偶然見つかったという場合が多いのです。

ダイヤ以外の宝石では南アフリカ産で有名なものに
スギライト杉石 硬度5.5~6)があります。
ケープ州北部のクルマンという場所にあるウエッセル鉱山で採れ、紫色をした不透明の石です。

この石が南アフリカで発見された当時はそれより以前にタジキスタンで発見されたソグディアナイトと同種であると誤認されドイツでそう発表されました。
ところが暫くしてこの石は以前に日本原産の杉石と命名されたものと同種だということが解りアメリカで正式にスギライトであることが発表されたのです。
スギライトは結構大きな塊で採れますし特に稀産な鉱物ということではありませんが紫色の薄いものや黒っぽくて明るさの無いものが多く、カットして宝石にできるものとなるとそれほど多くは採れません。

上質なスギライトは若干透明感の有る非常に鮮やかで美しい紫色をしており、他の石には無い独特の魅力を持った宝石です。
紫色の宝石には美しいものが意外に少ないということもありますのでスギライトのファンが結構おられるのです。

南アフリカのトランスバールではちょっと変わった水晶が2種類採れます。
一つはスカイブルーの
アホイト(アホー石)もう一つは瑠璃色のパパゴアイト(パパゴ石)という銅の鉱物がインクルージョンとて入ったもので、鉱物コレクターの方なら良くご存知の水晶です。
インクルージョンというよりむしろスカイブルーや瑠璃色に部分的に美しく染まっているという感じです。
2種類とも非常に稀少で高価なのですが、特にアホイト水晶はスカイブルーの部分だけをカットしルースにされることが有ります。
ジェムシリカ(クリソコラ・クオーツ)を明るくした感じの非常に美しくて魅力的な宝石になるのですが、かなり高価で、残念ながら日本には殆ど入ってきません。

又、トランスバールではガーネットグループのグロッシュラーライトの変種が採れます。このガーネットは半透明で少し灰色を帯びた緑色や茶色味を帯びたピンク色をしており塊状になっています。
緑色のものはカットするとジェダイト(ヒスイ輝石)に良く似ていますので
トランスバール翡翠アフリカン・ジェードという俗称で 呼ばれることが有ります。
正式には
ハイドログロッシュラー・ガーネットと言います。
さらに南アフリカではファセット・カットが可能な濃くて明るいブルーで半透明の
ソーダライトも採れます。

     
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