レアストーンズ
世界の宝石のお話
カナダ
★カナダの宝石★
北アメリカ大陸北部に位置し面積が約997万6千K㎡(日本の約27倍)というロシアに次ぐ世界で2番目に広大な国土を持つ国がカナダです。
非常に雄大な自然と世界でも3本の指に入る豊富で多様な鉱物資源に恵まれた国として有名です。
その豊富な鉱物資源により鉱工業が発展していて国際競争力も強いのです。
しかしカナダは鉱物資源が豊富だからといって宝石等の原石が大量に採れるということではない様です。実際にカナダ産のサファイヤやルビー、エメラルド等といった一般宝石は見たことも聞いたことも有りません。
過去にダイヤモンドが少し採れたことがあるくらいです。
このことは大陸南部の隣接する同じく資源大国のUSAが宝石の産出もまた豊富なのですから大きく事情が異なっているということになります。

カナダは一般宝石には恵まれていないのですが、かなりユニークでしかも有名なものが採れます。
それは1970年代後半にアルバータ州の草原で発見され
アンモライトと名付けられた化石です。
ジュエリーに利用できる化石は他に樹脂が化石化したといわれている琥珀と木や貝がオパール化した化石が有りますが、アンモライトは見た目ではオパールに少し似ています。
アンモライトは7億年から2億年前に生息していたアンモナイトという貝が化石化し、その表面にアラゴナイト(霰石 CaCO
3 硬度3.5~4)という鉱物が薄く(1~3㎜)付着して閃光を発するようになったものです。
閃光は通常赤からオレンジ色、黄色、緑色が多く、稀に紫色から青色を呈するものも有ります。
勿論、紫色から青色のものは珍しい為高価です。
これは専門業者の話ですが、アンモライトは地表から比較的浅いところで採れるものは表面のアラゴナイト層が脆く弱い為に樹脂でコーティングしたり水晶の板を貼り合わせてダブレットに加工したものを、又、地中の深いところで採れるものは強いのでそのままジュエリーに使うとのことです。
処理しないでそのまま使えるものは数が少なく、又、閃光が弱められることが無く美しいのですから当然ダブレットより高価になるという訳です。
オパールの斑の様に閃光にも色々の模様が有り、強い遊色を示す品質の良いボルダーオパールに負けないくらい魅力的なものもあります。
オパールとはまた一味違った雰囲気の美しさを持った宝石で、嬉しい事にブラックやボルダーオパールよりはるかに安価なのです。
アンモライトは
コーライトと呼ばれることも多いのですがこれは販売業者の商業名です。
その他カナダで産出する一般的な宝石にはクンツァイト等のスポージュメン、ガーネットグループのグリーン・グロッシュラースフェーンロードナイトラブラドライト等が有ります。
なかでもラブラドライト(曹灰長石 硬度6)は主要な産地がカナダのラブラドル半島で名称も地名に因んで付けられました。
レアストーンに関してはカナダでは結構多彩なものが採れます。

まず鉱物コレクターの方なら良くご存知なアイドクレース(別名ベスビアナイト 硬度6~7)です。
カナダ産は黄色から黄緑、緑色が多く稀に紫色のものも有ります。
カットすると非常に綺麗な宝石になるのですが、透明感の良いものはかなり小さな結晶しかなく1カラット以上のルースは滅多に有りません。
紫色のものはさらに透明感が悪くカットに値するものは殆ど無い様です。
価格は当然のことながら極端に小さいルース以外は高価になってしまいます。
又、鉱物コレクターの方が手に入れたがるものの一つで
ユージアライト(ユージアル石 硬度5~5.5)という石がケベック州で採れます。
若干ブラウン味やパープル味を感じる渋い赤色をした他に無い魅力を持った石で非常に複雑な化学組成をしています。
ユージアライトは比較的大粒の結晶で出るのですが、色が暗過ぎたりクラックが多すぎたりしてカットできるものは極端に稀少です。
さらにケベック州やオンタリオ州では
ペリステライトという聞き慣れない石が採れます。
この石はサンストーンやラブラドライトの仲間で長石の一種ですが同じ長石の一種ムーンストーンのシラーを激しく青くした感じの宝石です。

その他カナダで採れるレアストーンにはアンダリュウサイトダイオプサイドスキャポライトセレスタインエカナイト等が有ります。

     
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