レアストーンズ
宝石雑学教室
水晶グループ(5)
★水晶グループ(5)★
瑪瑙や玉髄は半透明ですが、同じ潜晶質石英で不純物が20%以上入って不透明になったものがジャスパー(碧玉 へきぎょく)です。
不純物が酸化鉄ならば赤色から赤褐色、クローライトなら緑色から濃緑色、水酸化鉄の場合は黄色から黄褐色の石になります。
それぞれの色名でレッドジャスパー、グリーンジャスパー等と呼ばれています。
ジャスパーは日本でも各地で産出しますが、特に新潟県佐渡島で採れるレッドジャスパーは昔から「佐渡の赤玉」と呼ばれ有名です。
最近はあまり良いものが採れなくなったということですが、美しいものは非常に高価で数十㎏の石が数百万円もすることが有るようです。
普通ジャスパーはアクセサリー等ではなく水石等の観賞石にされます。

     
オンラインショップ ジャスパー

しかし、濃緑色のジャスパーに血が飛び散った様な赤色の斑点の有るブラッドストーン(血石)はカットされて宝飾品に使われます。
アクアマリンや珊瑚と共に3月の誕生石になっています。
良質のものがインド等で結構採れるので稀少石ということはないのですが、日本では余り人気がないためか殆ど見掛けません。
昔この石のルースを非売品にしておられる宝石店が何軒か有りましたので驚いた事が有ります。
ブラッドストーンは濃緑色の地に赤色の斑点ですから独特の色合いと雰囲気を持った綺麗な石です。
意外に思われるかも知れませんがタイガー・アイ(虎眼石)やホークス・アイ(鷹眼石)も水晶グループに入れられます。
石英と黄褐色のクロシドライト(青石綿)が混合したものが黄褐色のタイガー・アイで、本来の青色をしたクロシドライトと混合したものがブルーイッシュグレーのホークス・アイです。
どちらの石もクロシドライトが平行な繊維状で混入していますので、カボションにカットするとキャッツアイの効果が出ます。
昔からカフス等の男性用の装飾品にも利用され親しまれてきた石の一つです。
最近天然石では全く見掛けなくなったものに砂金石があります。
正式には砂金水晶(アベンチュリン・クオーツ)といいますが、水晶に本当の砂金ではなくヘマタイト(赤鉄鉱)やゲーサイト(針鉄鉱)の細かい結晶インクルージョンが入ったもので、光を当てるとキラキラとアベンチュリン効果が出る赤褐色の綺麗な石です。
アメジストにも同じタイプの石が有ります。
砂金水晶もタイガー・アイと同じで昔は男性用の装飾品に利用されていました。
ところが全然手に入らなくなり、今よく見掛けるものは細かい銅片を特殊な方法で内部に結晶させた人造ガラス(アベンチュリン・ガラス)が殆どなのです。
アベンチュリン・ガラスはルーペで見ると綺麗な三角形に成長した銅片が確認できますからすぐに天然石でないことが判ります。
又、この人造ガラスには地色を紫色にしたものもあり紫金石の名で売られています。
(模造砂金石は長石グループのサンストーンを模したとする説もあります)
砂金水晶に少し似たものにグリーン・アベンチュリン・クオーツ(クォーツァイト)があります。
この石のインクルージョンはファックサイト(フックサイト クロム雲母)という緑色の雲母ですから淡い緑色を帯び同じようにアベンチュリン効果があります。
グリーンアベンチュリン・クオーツは現在でもインド等で大量に採れ非常に安価で綺麗な石ですからアクセサリーや工芸品の材料に利用されています。
               

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