レアストーンズ
宝石雑学教室
水晶グループ(4)
★水晶グループ(4)★
水晶グループには結晶が非常に小さく(潜晶質)肉眼や10倍ルーペ程度で見たぐらいではその状態が全く確認できない石があります。
それもかなりポピュラーなものから稀少なものまで色々あります。
なかでも良く知られているものが瑪瑙(めのう アゲート)です。
瑪瑙は本来潜晶質石英のうちの縞目や模様の入った石のことを指しますが、日本では縞目や模様が無く無地で色が一様な玉髄(カルセドニー)も含めて瑪瑙と呼んでいる場合が多いようです。
鉱物や観賞石の専門店でなくても、例えばインテリアの店なんかにでも輪切りにした鮮やかなピンクやバイオレット、グリーン、ブルーの瑪瑙が売られています。
しかし天然の瑪瑙にはこのような鮮やかなものは無く、これらは全て人工的に着色されたものなのです。
潜晶質石英は染めやすいのですが、又球形の原石のまま処理しますので切断しない限りどういう感じに染まったか、どんな模様になっているか判りませんので、切断するときはちょうど陶器等の焼き物を釜から出す時の様な感じだそうです。
ですから天然石と言うより芸術作品や工芸品と言ったほうが良いかも知れません。
染色されていない瑪瑙は殆どグレー又は茶褐色です。
又、瑪瑙は染色しなくても加熱することにより中に含まれている鉄分が酸化して綺麗なオレンジ色から赤色になることがあります。
赤色と白色が交互に平行直線状の縞目になった瑪瑙が赤縞瑪瑙(サードオニクス)です。
この石はペリドットと共に8月の誕生石になっています。
昔はカットされてアクセサリーによく利用されましたが最近は殆ど見掛けなくなりました。
なかなか綺麗なものなのですが残念です。
編み物のレースのような模様の有る瑪瑙がレース・アゲートです。
特に淡いブルーの石が美しくブルーレースと呼ばれ、球に加工されネックレスの材料によくされているようです。
天然で真っ黒な瑪瑙がブラック・オニクス(黒瑪瑙)で比較的高価な石なのですが、最近あまり見掛けません。
どうやらガラスや染色された他の石に取って代わられたようです。
[オニクスというとイタリアやパキスタン産の黄緑色の地に白や茶色の縞模様があり、よく灰皿や文鎮等に加工されている石のことだと思っておられる方が多いのですが、この石は瑪瑙ではなくオニク ス・マーブル(縞大理石)といいカルサイト(方解石 CaCO
3 硬度3)でできているものです。
たまにカルサイトと同質異像のアラゴナイト(霰石)やアラバスター(雪花石膏)、サーペンチン(蛇紋石)の場合もあります。
切断面の模様が非常に複雑で細かく変わっていて面白い瑪瑙があり、変り瑪瑙(ファンシー・アゲート)や柄瑪瑙と呼ばれているものもあります。
瑪瑙にもクローライト(緑泥石)等が苔状結晶でインクルージョンとして入ることがあります。
苔瑪瑙(モス・アゲート)と呼ばれています 。
この様に瑪瑙だけでも色々あるのですが、産出量も多く安価ですから宝飾品よりもアクセサリーや工芸品の材料にされることが多いようです。
それでは玉髄にはどのようなものがあるのでしょう。
色々あるのですが一番ポピュラーでしかも宝飾品に利用することのできるものがクリソプレーズ(緑玉髄)です[一部の学者にはクリソプレーズを玉髄の中に分類しない方がおられます]。
良質のものは主にオーストラリアのクイーズランドで産出するのですが、玉髄の中でも一番高価でカボションカットされたトッピンには1カラット当たり1万円以上するものも有るのです。
この石の明るいアップルグリーンはニッケル分に因りますが、染めやすい石ですから酸化クロムで人工着色したものが出回っていることがあります。
人工着色石は通常濃いグリーン色をしていますので注意が必要です。
     
オンラインショップ クリソプレーズ

面白いことに非常に稀産なのですが天然のクロム着色による玉髄も有り、クロムグリーンカルセドニー(ムトロライト)と呼ばれています。
1955年にジンバブエのムトロシャンガという所で最初に発見されましたのでこの名前が付けられました。
色調は渋い暗緑色半透明の石です。
クローライトが多く入ったために亜透明の濃いグリーンになった玉 髄をプラズマ(濃緑玉髄)といいますが、日本ではあまり見掛けません。
赤色から赤橙色、赤褐色をしている玉髄がカーネリアン(赤玉髄)です。
もしこの石に白色の縞目が入るとサードオニクスということになります。
カーネリアンには黄色味の強いものが有りハーフ・カーネリアン(黄玉髄)やイエロー・カーネリアン等とよばれています。
淡青色から帯灰青色をした玉髄がブルーカルセドニー(青玉髄)です。
この石もレース状の模様が入るとレース・アゲートということになります。
カーネリアンとブルーカルセドニーはそれほど稀少でもなく価格も比較的安価で結構美しいものですからアクセサリーにはもってこいの石なのです。
しかし残念なことにやはりこの石も人工着色のものが有るようです。
着色成分が何も入らないで乳白色をしている純粋な玉髄がホワイトカルセドニー(白玉髄)で、彫刻品の材料にされることがあります。

水晶グループ(1) (2) (3) (4) (5)