レアストーンズ
宝石雑学教室
水晶グループ(2)
★水晶グループ(2)★
黄色みの無い茶色からややスモーク(煙)を帯びた茶色の水晶をブラウンクオーツと呼んでいます。
シトリンとの境目がはっきりしませんので、どちらで呼べばよいか悩む石がたまに有ります。
産地はシトリンとほぼ同じでブラジル、マダガスカルやスペイン等です。
ただ量は比較的多く採れるのですが、綺麗な茶色の石が少なく全般的に暗いものですからあまりカット石に向かないようです。
アメジストを加熱処理してシトリンに変える時に、黄色みが出なくてブラウンクオーツになってしまうことがあるようです。
茶色みが少ないか又は全く無くスモーク色をした水晶をスモーキークオーツと呼んでいます。
スモーキークオーツの中でも濃色で漆黒になったものをモーリオン(黒水晶)といいます。
いずれも暗い色なのですがなんとなくしっとりと落ち着いた感じの石ですから、以前はよくアクセサリー用のカット石にされました。
水晶で100Kgを越えるような巨晶や結晶のスタイルが変わっている珍品等はこのスモーキークオーツに多いようです。
又、昔からよく無色のロック・クリスタルやモリオンのクラスター(群晶)はその結晶のすばらしさから観賞石にされてきました。

特にモリオンのクラスターは力強い漆黒が好まれ珍重されています。
しかし残念ながら最近天然で良質のものが採れなくなっていますので、色の悪いものに人工的に放射線照射をしモリオンに改変されて市場に出ているものが多いようです。
天然かそうでないかの見分け方として、根元の部分が白いままのクラスターは人工的に照射したモリオンの可能性が高いとされています。

一つの石で片方がアメジストもう片方がシトリンというふうにバイカラー(二色)になったものを俗にアメトリンと呼んでいます。
ボリビア等でナチュラルカラーの比較的大きな結晶が採れます。
結晶の外側は綺麗なアメジストなのですが、内側は黄色みの少ないどちらかというとブラウンクオーツに近いシトリンになっており、あまり見栄えがしないのでカット石には向きません。
たまに宝石店で見かけるシトリンの部分が綺麗なカット石は、殆どのものがアメジストの一部分をうまく熱処理して造られたものです。
主にブラジルで加工し輸入されているようです。
ピンク色をした水晶がローズクオーツで、和名は紅水晶です。
ローズクオーツはいままで取り上げさせていただきました水晶とは少しタイプが違います。
まず、綺麗に結晶することは稀で殆どが結晶面の発達のない塊状で産出します。
又、綺麗に結晶したとしてもミリ単位の非常に小さなものです。
さらに、透明な結晶が少なく殆どが曇り(ミルキー)のある半透明なものなのです。
ローズクオーツのピンク色は微量のチタンに因るものと考えられており、直射日光等による褪色の心配はないようです。
というふうに他とは違うローズクオーツですが、かなり以前に小さく綺麗な結晶が花の様に集まってできた10数㎝大のクラスターがなんと100万円以上で売却されたという話があり、非常に高価なものなのです。
しかし塊状のものは、ブラジルやマダガスカル等でかなり大きなものが比較的多く採れますのでそんなに高価ではありません。
濃いピンク色をした透明感の良い石はとても魅力的なカット石になります。

通常はネックレス等のアクセサリーや彫刻の材料に利用されます。

     
オンラインショップ ローズクォーツ

半透明乳白色(白濁)で他の色が付いていない水晶をミルキークォーツと呼んでいます。
この白濁の原因はこまかい気泡や液体のインクルージョンに因るものです。
ミルキークオーツも塊状で採れるほうが多いようで、産地はロシアやブラジル等です。
塊状の原石には劈開に似た結晶面やクラックが入っていることがありムーンストーンの原石にそっくりなので、たまに間違われて売られていることがありますから注意が必要です。
この石をカットしてもあまり魅力的なものになりませんが、濁りに斑の無い石を球に加工すると、もやっと霧がかかった不思議な感じのする水晶玉になります。
水晶には色のバラエティーとして取り上げるとさらに酸化鉄の混入に因り赤茶色をしたチェリークオーツ(鉄水晶)や硫黄の混入に因り鮮やかな黄色をしたレモン水晶と呼ばれているもの等があります。
しかしいずれも稀産で殆ど市場に出回ることがありません。

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