ナミビアの宝石★

アフリカ大陸南西部に位置し面積が約82.4万Ku(日本の2倍

強)の国がナミビア共和国です。長らく南側で隣接する南アフリカ

共和国の統治下にありましたが1990年に独立しました。

南アフリカと同じで鉱物資源に恵まれており銅や亜鉛、ウラン等種

類も多く産出量も豊富です。

そして同じように豊富なものがやはりダイヤモンドです。ナミビア

でダイヤモンドが多く採れる場所として有名なのは南アフリカとの

国境を流れるオレンジ川の下流で南太平洋沿岸に広がるナマクアラ

ンドという地帯です。二つの国にまたがる非常に広大なダイヤモン

ド漂砂鉱床でナミビア側はグレーター・ナマクアランドと呼ばれて

います。ここで採れるダイヤは品質が良く実に5割以上が宝石用原

石になるといわれています。ただ90年もの長期に渡り大掛かりな

採掘を継続してきたということもあってさすがに最近は産出量が減

少ぎみの様です。

 ナミビアでは南アフリカとは違いダイヤ以外の宝石・鉱物も多く

の種類が採れます。多いといっても一般宝石としてはベリルのアク

アマリンヘリオドールモルガナイトとガーネットグループの

ペサルタイトくらいで殆どがレアストーンです。但し、この国の北

部のクネネ川付近で採れるスペサルタイトは他の産地のものよりも

オレンジ色が美しくマンダリンガーネットと呼ばれています。8〜

9年前から日本にも入ってきていますが1カラット以上で高品質な

ものは非常に高価です。

ナミビア産のレアストーンで最も有名なものはツメブという銅の

鉱山で採れるダイオプテーズ(翠銅鉱 CuSiO2OH2 硬度5)

です。この石はカザフスタンやザイール等でも採れるのですが、ツ

メブ産は特に高品質で透明感が良くこれ以上有得ないと思えるほど

深く純粋な美しい緑色をしています。ダイオプテーズは鉱物ファン

の方には馴染みが深いアイテムで、できれば純白のカルサイトの母

岩に形の良い結晶がバランス良く群晶したツメブ産を少々値が張っ

ても手に入れたいと思っておられるはずです。カットすると非常に

魅力的な宝石になるのですが、硬度が低い上に劈開性も強くしかも

大きな結晶にはなりませんので残念ながら殆どカットされません。

ツメブではダイオプテーズと同じ銅の鉱物でバイルドナイト(バイ

ルドン石硬度4.5)という聞き慣れない石も採れます。殆ど不透明

の暗緑色で塊状石を稀にカボション・カットされることが有るよう

ですがかなり稀少な石です。

さらにツメブでは鉛の鉱物のセルサイト(白鉛鉱 PbCO3 硬度

3〜3.5)も採れます。無色からグレーの石で透明なものはカット

するとダイヤに似た美しい宝石になります。ただ硬度が低すぎる為

宝飾品には向きません。

ナミビアのオーポホというところではソーダライト(方ソーダ石

硬度5.5〜5)が採れます。ソーダライトはUSAの各州やカナダ、

ロシア、ブラジル等世界各地で産出するのですが、この産地では濃

いブルーでファセット・カットが可能な半透明から透明に近いもの

が採れるのです。同じ様なものは南アフリカでも産出するのですが

ナミビア産の方が高品質だと言われています。ソーダライトは普通

塊状不透明で他の鉱物が混ざり色に斑が有りますし又、産出量も多

いですから安価なアクセサリーや彫刻の材料にしか用いられません。

しかしファセット・カットできるものは稀少で充分宝石となります。

 ナミビアではアンブリゴナイト(アンブリゴ石 硬度5.5〜6)

も採れます。この石は通常薄い黄色から黄緑色をしており半透明な

いし透明で宝石質原石の主な産地はブラジルです。ところがナミビ

ア産アンブリゴナイトはライラック色で黄色系のもより稀少です。

透明な宝石質のものが産出している様ですからカットされているは

ずですが、日本には全く入って来ていません。

 その他ナミビアでは透明で薄い黄色のアングレサイト(硫酸鉛鉱 

PbSO4 硬度2.5〜3)、無色透明のペタライト(葉長石又はペタル

石硬度6〜6.5)無色透明のフェナカイト(フェナス石 硬度7.5

8)等のレアストーンが採れます。


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