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★レアストーン★

日本はヨーロッパ等とは違い「木の文化」が育まれてきた国と言えますから「木」に対する認識や思い入れはかなりのものです。

例えば、この家の柱は内地物の檜でできているとか、箪笥は桐が一番良いとか、座卓は欅だ‥‥と言う風にたいていの方がご存じなのではないでしょうか。


ところがこれが「石」のこととなるとさっぱりで、おおかたの女性が興味を持っておられる宝石でさえも五大宝石とご自分の誕生石を含めてせいぜい10種類前後の石のことくらいしかご存じ無いのではないでしょうか。

ましてやレアストーン(稀少石)となると石の名前すら聞いたことが無くそんなものが天然石で有るのかと不信がられるのが関の山という状態です。残念ながら日本ではレアストーンに興味を持っている方はごく少数のマニアそれも大半が男性のコレクターと言うことになってしまいます。

勿論、レアストーンと言う限りもともと数が極端に少ない石ですから仮にブームになったとしても簡単に入手できるものではないと言う問題も有ります。

又、一般の宝石とは違いそんなに売り上げや利益につながる石では有りませんので普通の宝石店では殆ど扱っていないのが現状です。
これは笑い話でずいぶん以前の事ですが或る宝石店の方から「レアストーン? 生の石のことですか」と聞かれて困ったことが有りました。

ステ−キの焼き加減のレアと混同されていた様ですが、当時何人かのプロの方から同じことを聞かれて愕然としました。しかし、最近はアンティークやお宝ブームの影響で数の少ない物のことを「レア物」という呼び方をするようになりましたので以前の様なことはありません。

それではどのような石をレアストーンと呼ぶのでしょうか。

その前にまず宝石とはどのような石なのかというお話になります。宝石(真珠等の有機質を除く)は貴石(プレシャスストーン、狭い意味での宝石)、半貴石(セミプレシャスストーン、準宝石)、その他の鉱物というように大きく三つに分けることができます。

貴石であるためには次のような条件を全て満たさなければなりません。

1.天然石であること

2.色や輝き等が良く美しいこと

3.硬度や靱性に富み強靱なこと(概ねモース硬度7以上)

4.恒久性が有ること(半永久的に変質や脱色をしないこと)

5.ある程度の稀少性が有ること(極端に稀少ではないこと)

又、半貴石は前の条件のうち1.と2.は必須ですがそれ以外の条件は貴石より多少劣っているものです。さらに貴石や半貴石にも該当しない天然石がその他の鉱物ということになります。

貴石にはダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、エメラルド、アレキサンドライト、翡翠(ジェダイト)、ブラックオパール等が入ります。

又、半貴石にはアメジストやシトリン、トルマリン、ペリドット、ガーネットグループ、トルコ石、ラピスラズリ、クンツァイトムーンストーン、ジルコン、トパーズ(Fタイプ)等が入ります。
フローライト、アマゾナイト、ロードクロサイト、クリソコーラ、ネフライト、白水晶等はその他の鉱物ということになります。

但し、貴石以外は全て半貴石とする考え方も有ります。さらに分類の基準が曖昧なために専門家や国の違いにより、石のなかには貴石に挙げられたり半貴石に入れられたりまちまちのものも有ります。

これの典型的な例が翡翠で、日本では当然のように貴石に分類されますが欧米では人気が無く半貴石扱いとされるようです。逆に日本では余り人気の無いロードクロサイトやクリソコーラ(ジェムシリカ)等が以外に高く評価されているのです。

レアストーンは全て半貴石もしくはその他の鉱物に分類されるものだと一般的に思われているようですが、実はそうではありません。

これは私見ですがレアストーンとは次のような石のことをいいます。

1.鉱物自体が稀産なもの
ターフェアイト、レッドベリル、ベニトアイト、 シンハライト、サファーリン、コーネルピン、アウイン、ダンビュライト、エンスタータイト、スキャポライト等

2.一般宝石であるが色調が特に稀少なもの
コバルトブルースピネル、リューコガーネット、グリーンゾイサイト、ファンシーカラーダイヤモンド、パライバトルマリン、カシミールサファイヤ、アクロアイト、デマントイドガーネット等

3.鉱物自体は稀産ではないが宝石質原石が稀少なもの
マリガーネット、モルガナイト、クロムダイオプサイド等    

4.通常その鉱物では出ない効果が出るもの
エメラルド、アレキサンドライト、ジルコン等のキャッツアイ、スピネル、コーネルピン、ムーンスートン等のスター石、サファイヤ、ガーネット、トルマリン等のカラ−チェンジタイプ、レインボーガーネット、シーンマラカイト等

5.カットされることが稀なもの
カイヤナイト、シェーライト、エンスタータイト、ルチル等
以上のように貴石の中にもレアストーンが存在しレアジェムと呼ばれることがあります。

勿論ここに挙げさして頂きましたレアストーンは比較的有名なもので、まだまだ他に珍しい宝石がたくさんあります。

なんと欧米ではこれらのレアストーンが一部のマニアだけでなく多くの宝石愛好家が宝飾品として愛用しているのです。

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